院内症例検討会(平成25年01月)

  • 2013.01.14 Monday
  • 08:00
 当院は複数の医師(常勤 4人、非常勤 2人)、看護師(常勤 18人、非常勤 2人)、療法士 4人等で在宅医療(訪問診療、訪問看護、訪問リハ)、レスパイトケア入院を提供しています。

複数のスタッフで関わりを持つ場合、スタッフによって患者さんへの関わり方に対する考えが異なることがあります。みんなで同じ方向を向いて患者さんを支えるために、院内スタッフでカンファレンスを行っています。
またカンファレンスは、困難事例では他のスタッフにアドバイスを求める場としても活用しています。

暫く、諸般の事情があり休止していたのですが本年1月より再開しまし。

40歳代 男性 気管切開・人工呼吸管理を行なっている脳症例(キャリーオーバー例)
【問題点】
呼吸器感染症を契機に人工呼吸管理が開始されている。
当時はベッド上臥床状態で寝返りはうてなかった。
病状が安定し、リハビリテーションも進み、寝返りが行えるようになり人工呼吸回路が外れる可能性が出てきている。そのため、介護者が患者から離れることが難しくなってきている。
精神発達遅滞があり、リスクは理解できていない。

【対応】
呼吸機能が改善していることもあり、自宅でも約30分は呼吸器から離脱できている。
次回、レスパイトケア入院時に呼吸器からどの程度の時間、離脱可能であるかを評価することとした。
自宅でも呼吸器から離脱するためにはアラーム付きサチュレーションモニターの購入を考慮する。

60歳代 女性 気管切開・人工呼吸管理を行なっているALS例
【問題点】
夜間不眠を認めている。
本人はポジショニングが悪い、夜間に体位交換が行われないために眠れないと考えておられる。この点に関しては、介護者に対する不満になっている。
入院中は夜間に体位交換を行うことは可能であるが、自宅での介護に対するさらなる不満に繋がらないかどうかの心配がある。

【対応】
眠剤はすでに十分量投与されており、これ以上の追加は困難と考えられた。
体位交換機能付きエアマット等の導入も考慮されたが、体の位置が移動することで呼吸器回路外れのリスクが高くなるので、選択しない。
体を痛みを軽減するために、現在のものより高規格のエアマットを導入する。
夜間のポジショニングを行う。日中と同様の体位交換を夜間に介護者一人で行うことは困難と考えられるので、就寝前にクッション等を用いて側臥位をとり、夜間にはクッションを引き抜くことで仰臥位にするなど、介護量の少ない体位交換の工夫を行うこととした。

90歳代 女性 脳梗塞後遺症
【問題点】
主介護者は高齢女性。腰痛などの持病を持っておられる。
立位保持が困難となり、ポータブルトイレへの移動が困難となっている。
スペースの問題があり、ポータブルトイレのサイズ変更や手すり設置が困難。

【対応】
約2年間リハビリテーションを行い、上肢機能は右手を用いて一人で食事が出来る程度まで改善している。
(リハビリテーション開始前は、左手でスプーンを用いて食事していた。)
右下肢は低緊張であり、筋力低下を改善することは困難と考える。
介助による移乗が必要と考えるが、スペースの問題を考えると困難であり、年齢を考えると住宅改修も躊躇せざるを得ない。
良い対応策を見つけることは出来なかった。

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