ALSのTPPV期間に影響を与えるものは何か?(1)

  • 2014.04.14 Monday
  • 07:00
前回の記事(ALSにおいて気管切開・人工呼吸管理はどの程度の期間になるのか。)で、これまでの報告よりもTPPV期間が長期間に渡る可能性が出てきています。

これまでも当院が罹病期間などの「期間」を調査した場合、これまでの報告より長くなる傾向にあります。
それは既存の報告の多くが、専門病院や一般病院から行われています。
専門病院・一般病院と当院を比べると、
・在宅医療開始までに死亡してしまったケース(短期例)が、当院のデータに反映されない
・専門病院・一般病院では死亡まで追跡することが困難で、長期例が専門病院・一般病院に反映されない
ためと考えています。

ALSのTPPV期間に何が影響を与えているのかを考えてみることにしました。

これまでの経験から、
「TPPV導入直後に、ファイティング等のために気道内圧の高いタイミングのあるケースは、徐々にPIP(peak inspiratory pressure)が上昇し、圧損傷(barotrauma)の原因となりえ、その結果、生命予後が短縮する」との仮説を持っております。

まず単純に、TPPV導入前にNPPVを使用していたか否かでグループ分けをしてみました。
対象は、これまでと同様に当院で訪問診療を行ったTPPVを導入したALS 30例です。
NPPVの有無

TPPV導入前にNPPVを使用していたケースの方が、平均値・中央値ともにNPPVを使用していなかったケースよりも長いTPPV期間を持っているのですが、症例数が少ないこともあり、有意差は出ていません。
しかし、TPPV導入前にはNPPVを導入して、呼吸機能がある程度以上に障害されてからTPPVに変更した方が良さそうだとは思えるデータでした。
TPPV導入前の%FVCで評価したかったのですが、前医でTPPVが導入されているケースのデータがない・入手出来ない場合が多すぎて、残念ながら評価が出来ませんでした。
記載を忘れましたが、NPPV使用例は14人、未使用例が16人でした。
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