大阪における在宅看取り

  • 2014.01.19 Sunday
  • 08:00
大阪大学医学部が中心となって、北摂7市(池田市、箕面市、豊中市、吹田市、茨木市、摂津市、高槻市)における急性期病院と在宅医の連携をどのように行うかを話し合う連絡会が持たれています。
この連絡会は、在宅医が急性期病院に入院を依頼する場合の問題点を抽出し、どのように解決していくかを建設的に話し合うことに焦点をあてていることです。

在宅医側からは、
・在宅患者の入院の実態調査(←これは3月の第16回在宅医学会大会 浜松で発表します)
・大阪府における在宅看取りに影響を与えている要因の抽出
を行う予定です。

急性期病院側からは、
・救急入院の実態調査(連携室、救急外来を経由したもの)
を行って頂く予定です。

いい機会ですので、大阪における在宅看取りについて、考えてみることにしました。
在宅看取り
左側は市町村別の在宅看取り率です。青色は大阪府の平均(18.2%)を超える市町村。赤色は全国の平均(16.1%)を下回る市町村です。最も高いのは河南町(人口 1.7万人)で25.2%、最も低いのは熊取町(人口 4.5万人)で9.3%です。
左側は人口1万人あたりの在支診・在支病(以下、在支診)数です。青色は大阪府の平均(2.1ヶ所)を超える市町村です。赤色は在支診のない市町村です。
ちなみに河南町に在支診はありませんし、熊取町には人口1万人あたりの在支診は2.2ヶ所で大阪府の平均を超えています。

北摂7市では、豊中市(22.6%)、池田市(20.3%)、吹田市(20.0%)、箕面市(18.7%)、高槻市(16.7%)、茨木市(14.3%)、摂津市(14.1%)であり、北摂7市といっても一括りにはできない印象です。

また各市町村の看取り率と以下のデータは相関がありませんでした。
・人口当たりの在支診数
・人口当たりの在宅患者数
・在支診が関わった全死亡患者率(在支診の関わった全死亡患者数/全死亡患者数)
・在支診が関わった自宅死亡患者率(在支診の関わった自宅死亡患者数/自宅死亡患者数)
・在支診が関わった施設死亡患者率(在支診の関わった施設死亡患者数/施設死亡患者数)
・在宅患者あたりの往診回数
・人口当たりの往診回数

在支診が患者数や看取り数は、その市町村にある在支診が診療を担当した患者数であり、その市町村のデータと直結するものではありませんが、近似値と考えて良いと思っております。
それは当院は近隣市の患者さんの診療を担当させていただいておりますが、近隣市にある在支診も当院のある豊中市の患者さんを担当しているためです。
また死亡場所のデータは最新のものが平成22年度のものであり、平成25年7月の在支診のデータを用いて処理することには無理があります。
 
(看取りに関しては大阪府が公開している平成22年度のデータを使用)
(在支診に関しては、近畿厚生局へ資料公開請求を行い入手した平成25年7月のデータを使用)
※在宅看取り:死亡場所が自宅と老人ホームであったもの。主に在宅医が看取りに関わるものを想定していますので、介護老人保健施設は入っていません。

市町村単位で見た場合、看取り率に影響を与えていると考えられる在支診に関するデータは見つけられませんでした。
次は在支診に焦点をあててみたいと思います。
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