在宅人工呼吸管理(7)

  • 2013.05.04 Saturday
  • 08:00
4: 多く認められるトラブルと対処法
[気道感染症]
・気道感染症は適切な管理を行ったとしても、避けがたい併発症である。

・適切な口腔ケアは気道感染症のリスクを減らすことが出来る。

・咳嗽が弱く気道感染症を繰り返す場合には、排痰補助装置の使用を考慮する。

・HMV患者の気道感染症は通常Late-onset Ventilator – Associated Pneumonia (晩期人工呼吸器関連肺炎)と考えられ、それに準じた治療を行う必要がある。

・重症化することが多く、入院での加療が必要となるケースが多い。

・気道感染症を併発した場合には、痰の量を減らすためにも排痰補助装置の使用を考慮する。

[人工呼吸器関連]
・人工呼吸器関連のトラブルでは回路の不具合に伴うものが最も多い。原因が明らかにならない場合には、回路を交換する。交換までの間は、介護者によるバッグ・バルブマスクでの補助呼吸を行う。

・回路トラブルでは接続部や部品の外れが多いが、蛇管に穴が開くなどの破損もある。

・介護者が回路交換できない場合、もしくは介護者が一人しかいない場合には在宅医・訪問看護師が自宅に訪問し回路交換を行う方が安全である。

・アラームが鳴る頻度が高く、介護者の介護負担が大きい場合には、アラーム設定を含めて人工呼吸器設定の変更を考慮する。

・自発呼吸のある患者で呼吸数が多い場合に、稀にauto-PEEPを認めることがある。その場合には呼吸時間を短くする。

・頻度は稀であるが、人工呼吸器が停止することがある。その場合は、人工呼吸器を交換する。交換までの間は、介護者によるバッグ・バルブマスクでの補助呼吸を行う。

・短時間で代替器が準備できない場合には、緊急入院先への入院を考慮する。

[その他]
・気管カニューレからの吸引を行っていると血液を吸引することがある。少量であれば特に処置を必要としない。多量または持続する場合には、吸引肉芽などの出血しやすい状態があるので精査を考慮する。

・吸引肉芽の予防は前述。小さな場合は気管カニューレの位置を正すのみで改善することがある。大きな場合は、レーザー治療等の治療が必要になる。

HMV12

・唾液の誤嚥が多いケースでは、カフによる「上気道・下気道の分離」の機能が十分に働けば気管切開口より唾液が漏出し気管切開口周囲の皮膚浸軟・糜爛の原因となる。低圧持続吸引器等の使用を考慮する。

・気管カニューレ・カフ上部吸引機能のためのチューブによって、気管切開口にノッチ・肉芽を形成することがある。痛みが強い場合には、気管カニューレの種類の変更を考慮する。回路の固定位置・固定方法を変更することで改善することがある。

HMV13

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